歌う時の姿勢



もし、フルートが途中で曲がっていたり、トランペットの管の部分がへこんでいたりしたら、正確な音をきれいな響きで出せるでしょうか。。。

歌においては自分の身体が楽器ですので、「正しい姿勢」は必ず身につける必要があります。
曲がったフルートでいくら練習してもその技術は生かされ難いんです。。。

ただ、そんなに難しいものではありません。
<足>
軽く開きます。開き過ぎず閉じ過ぎず、「こぶしが2個入るくらい」と書いてる本もありますが、自分が自然に安定して立てる間隔でいいです。
その状態で、どちらかの足を少しだけ前に出します。これは前傾姿勢になったときに前後のバランスをとるためのものです。
注意するのは、「片足に体重をかけない」こと。これは発声の問題だけでなく見た目にも見苦しいです。

<上半身> 猫背にならない。
自然に胸を張り、肩は自然に落とした状態。あごは引き気味に。
ピンとこない場合、次のことをイメージして下さい。

あなたは今、学校の保健室にいます。
今日は身体測定の日で、今から身長を測ります。
自分の番がやってきて、身長を測る器具にシューズを脱いで乗りました。
器具にピタッと背中を合わせます。その時、背が高くなるようにできるだけ背筋を伸ばします。
保健の先生から「あごは引いて下さい」と注意が入ったので、しかたなく引きますが、引きすぎるともったいないので適度に引きます。
頭の上に器具が当てられました。
最後にあなたは、かかとを上げないようにしながら身体を上に伸ばして、少しでも背が伸びるように努力しました。

この状態が歌う時の上半身です(笑)。かんたんでしょ。。。