腹式呼吸(初級編)



次は初級編です。
合唱における腹式呼吸とは「お腹を膨らませる」ことではなく「腹筋(斜腹筋、背筋など)を使う呼吸」のこと。
なので、もう少しだけ意識の幅を広げていきしょう。と言っても難しくありません。

正しい姿勢で立ってみてください。 (「歌う時の姿勢」、「力の入れる場所」参照)
両手をわき腹に当ててみてください。上過ぎず下過ぎず、あばら骨が無くなった辺りです。
ゆっくりと息を吸ってみましょう。
お腹が膨らんできましたよね。この時、お腹が前だけに膨らませるのではなく、横や後にも広げるようにしてください。
息がいっぱいになったら4、5秒静止します。
その後、上下の歯を噛み合わせて「スー」っと音を立てながら、ゆっくりと吐いていきます。(30秒くらいかけて)
この時、左右のわき腹もひっこんでいきますが、力を緩めながらやるのではなく、必ず緊張を保ったまま小さくしていきます。

できましたか?
ちょっと難しいかったですか?
胸郭を上に保ち、お腹を左右に広げ、緊張を保ったまましぼめていく動き、これがよく言われる「お腹で支える」ということの第一段階です。
ロングフレーズを歌いきるための非常に重要な技術ですので、是非マスターしたいですね。